ヴァンサンの祖父フェルナン・ボワイエの名を冠したこのキュヴェは、AOCムルソー内の4つの命名畑(リューディ)で育つシャルドネをブレンドしています。

豊かな果実味とバターの風味が特徴です。

■テクニカル情報■ 品種:シャルドネ100% 樹齢:20-50年 畑:レ・ペラン(1級畑シャルムに隣接)、ル・プレ・ド・マンシュ(一級畑レ・クラに隣接)、レ・ペル&オー・ムーラン・ランダン(ムルソー中心部) 土壌:粘土石灰質 醸造:天然酵母で発酵。

新樽30%のフレンチオークで熟成。

無濾過・無清澄。

相性の良い料理:濃厚なアジアン・シーフードや貝類、豚肉のロースト、薄皮のフレンチチーズなど。

■コメント■ ムルソーの典型ともいえる豊かなナッツの香りに加え、オレンジの果皮、ジンジャー、スパイス、オレンジの花、よく円熟した果実のアロマがこのキュヴェの持つ独特の個性と言える。

■2017ヴィンテージ情報■ (現地ネゴシアンより) ブルゴーニュの2017年は2016年と同様に非常に良質なヴィンテージとなったが、コート・ド・ボーヌ地区の収穫量は例年の平均を上回り、これによって極めて低収量となった2016ヴィンテージほどの極端な凝縮感はなく、暑い年の特徴とも言えるトロピカルフルーツのアロマは全く感じられない。

これは夜間の寒冷な気候、良質な酸、例年よりも豊富な収穫量によって果実が過度に円熟し過ぎることがなかったためである。

2017年は極めて緻密で洗練されたフローラルなヴィンテージで、非常に美味で飲みやすくフルーティな味わいを特徴とする。

このようなヴィンテージは、熟成力にかけても意表を突くほどに優れている。

(ジャンシス・ロビンソン・ヴィンテージ・レポートより) 2017ヴィンテージの白ワインは、霜の影響でシャブリ地区をはじめとするブルゴーニュの各所で非常に低収量な年となったが、クオリティに関しては非常に素晴らしい年で、コート・ドールでも同様に低収量・高品質なヴィンテージとなった。

生育期は、ブルゴーニュ全域で夜は平年より冷涼な気候となり、例年以上に高い酸が得られた。

また収穫期を通して極めて良好な気候条件に恵まれ、よく熟した健康状態の良い葡萄を収穫することが出来た。

(ヴィノス2018年9月掲載記事/ステファン・タイザーより) ヴァンサン・ボワイエが不在にしていた土曜日の午後、私は彼の妹のシルヴィ同席のもと2017ヴィンテージのワインテイスティングを行った。

彼女によると、ヴァンサンはこの年のワインの新樽率を25%以下に抑え、クリスマスまでに澱の攪拌を止めた。

彼女はまた、この年からドメーヌはビオディナミ栽培に完全に移行したことを教えてくれた。

シルヴィによると、ヴァンサンは2017ヴィンテージのワインの熟成期間を例年よりも長くとっている。

この年のワインは全て8月には澱引きを終えてキュヴェに収まり、ボワイエはそれぞれのワインの半分を別に貯蔵し、時間を置いて後から瓶詰めするつもりだ。

最初に瓶詰めを終えたワインと後から瓶詰めされるワインのラベル表記がどのように変わるかはまだ定かではない。

ボワイエの2017年のプルミエ・クリュのワインには、非常に深い感動を覚えた。

(バーグハウンド#71号2018年6月15日掲載記事より) ボワイエは、2017年に自ら実施した数多くの改革について意欲的に説明してくれた。

まず何をおいてもこの年、ボワイエの自社畑は全て有機栽培に完全に移行を遂げた。

そしてこの年は、醸造と熟成のアプローチについても大体的な改革を行っている。

マロラクティック発酵が終了するまでSO2は一切添加せず、澱の攪拌もやめ、熟成期間の合計は24ヶ月まで引き延ばした。

ボワイエはこの24ヶ月間の熟成期間を2段階に分け、前半は5〜8年物の木樽で12ヶ月熟成させ、後半の12ヶ月は大きな卵型のフードルで熟成させている。

このような改革がボワイエのワインに将来どのような変化をもたらすのか実に興味深い。

Yves Boyer-Martenot / イヴ・ボワイエ・マルトノムルソーの三大プルミエ・クリュを所有する歴史あるドメーヌムルソーにドメーヌを構えるドメーヌ・イヴ・ボワイエ・マルトノは、テロワールの個性と潜在力を最大限に引き出し上質なワインを造る昔ながらの伝統を、4世代に渡り大切に守り抜いてきた家族経営のドメーヌです。

第二次世界大戦後、アンドレ・ボワイエは、それまで女手一つでドメーヌの運営を担ってきた母ルーシーからドメーヌの経営権を相続し、1945年、ムルソー村に隣接するピュリニィ・モンラッシェ村で生まれ育ったジュリエット・ドゥヴェズを妻に迎えます。

二人の間に生まれた息子イヴ・ボワイエがやがて家族の事業を受け継ぎ、ムルソー村のワイン生産者の家に生まれたマリー・セシル・マルトノと結婚し、現在のドメーヌ名となりました。

現在は、イヴの息子ヴァンサン・ボワイエがドメーヌの当主を務めています。

総面積10ヘクタールの自社畑は、ムルソー、ピュリニィ・モンラッシェ、オクセイ・デュレス、ポマールを含むコート・ド・ボーヌ地区内の複数のアペラシオンに跨っています。

1997〜2007年にかけて自社畑の拡大を進め、ムルソー・レ・ティレ、ムルソー・プルミエ・クリュ・ペリエール、ピュリニィ・モンラッシェ・プルミエ・クリュ・レ・カイユレといったアペラシオンが新たに加わりました。

葡萄品種とテロワール本来の持ち味と個性を尊重し丁寧に育てることで、極めてクオリティの高い上質なワインに仕上がります。

ワインの質を維持するため、手作業による耕作、グリーン・ハーヴェスト、手摘みでの収穫など、機械による介入を抑えた昔ながらの伝統的手法を守り、ラベルにビオデナミの表記はないものの、有機栽培に限りなく近い栽培方法でワインを造っています。

■テクニカル情報■ドメーヌ所在地:ブルゴーニュ/コート・ド・ボーヌ/ムルソー 主要品種:ピノ・ノワール、シャルドネ、アリゴテ【醸造】:ワインの醸造と熟成のプロセスは、昔ながらの伝統的手法を守っていますが、セラーの醸造設備は、最先端の技術を駆使した最新の醸造設備が整っています。

空圧式圧搾機で優しく時間をかけて搾汁し、温度調節機能のついた発酵槽で発酵中の温度は常に一定の温度に保っています。

収穫は最も良い状態の葡萄だけを全て手摘みで丁寧に選定。

発酵・熟成は、全て新樽を1/3程含むオークの樽で行い、週に一度バトナージュを施しながら最低でも12カ月間かけて発酵・熟成させています。

毎年6月には、各アペラシオンのワインが全てタンクに収まり、更に2ヶ月の樽熟成を経て清澄・瓶詰めされます。

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ショップ ウメムラ Wine Cellar
税込価格 7,304円